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3月の研修会報告

こんにちは(*^_^*)♪

今月3月10日に平成30年度最後の研修会が行われました!!

医事寸言は、滋賀漢方鍼医会から。

二木清文先生が昨年ご自分が運動会で上腕骨亀裂骨折したので、その自己治療報告をして下さいました。

ご本人は自虐ネタと笑いをとりつつ。

物理的修復や行っていることの色々なお話をして下さいました。

骨折してすぐに鍼灸院に来院される方は少ないと思いますが、そういうことも含めて対処法やケアの方法などとても興味深かったです。

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<<滋賀漢方鍼医会からのお知らせ>>

4月(第3日曜日・21日)に南谷旺伯先生をお招きします。

南谷旺伯先生は、井上恵理先生の最後の内弟子の先生です。

日時:4月21日(日)10:30-(約二時間)

内容:講演及び実技

※懇親会有り。

※ご興味のある方は、お気軽に滋賀漢方鍼医会にお問い合わせ下さい!!

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午前中は、入門部・研修部・研究部が各部に分かれて研修や発表が行われました。

【入門部】

「「四診法」-証決定へつながる診察」 講師 二木 清文先生

漢方鍼医会のテキストから、四診法を講義して下さいました。

〇望診・・・様子を観察するところから望診である。

      視線や歩き方、ベッドに入ってすぐトイレに行くとか。

〇聞診・・・しゃべり方、体臭など。(体臭に関しては現代は減ったような気がする。)

〇問診・・・患者さんの訴えを聞く。

      関東の患者さんと関西の患者さんは気質的に差がある。

      聞いてあげなければいけないが、全部を信じてはいけない。

      「痛い。」は聞く。「痛~いっ!!」は聞いてはいけない。

〇切診・・・脈診、腹診、他。

※ところどころに二木先生節が炸裂してます(笑)。

面白いお話で、切診で腹診の時に“内臓下垂”について。

東洋医学では、“下垂”は脾の昇清作用に問題あると考えて治療に結びつけます。

西洋医学では、もし内臓全体が下垂している場合は病気として成立しないとされます。

残念ながら西洋医学は相対評価をする医学であり、絶対評価ができない医学だということ。

これは・・・。

東洋医学ならではですよね(; ・`д・´)!!

その他、病理産物や状態(汗・体毛の状態・瘀血)についてのお話。

背項診・尺膚診の診方。

後は、五要穴・五行穴の重要さについて。

などなど。

かなり濃い内容でしたので、テキスト以外の二木先生の臨床で培った&経験されたリアルなお話がたくさん聞けました(*´▽`*)!!!

午後の実技に座学とリンクして学べることが多かったと思います!!

【研修部第1席】

「肩周辺の病」  斉藤 充先生

来院される患者さんの中で、一番多い症状が何と言っても“肩こり”である。

この“肩こり”について歴史から治療まで幅広くお話して下さいました。

1、「肩こり」の歴史

2、「肩こり」の病因、病理

3、「肩こり」の診断、治療

“肩こり”はいつから“肩こり”と言われているのか?

この“肩こり”は古くは「痃癖(げんぺき)」と呼ばれ、日本人にとって宗教的、文化人類学的にも大変興味深い症候群の一つである。

<肩こりの名前の由来??>

痃(かたかい)→肩害(かたがい)→肩癖(けんぺき)→肩こり?

肝の病の肩こり 風邪による病因
  血虚 虚熱性のもの 血の不足のもの血虚
  瘀血性のもの
   
心の病の肩こり 暑邪 憂愁思慮
  急性熱病 陰虚熱 心因性
  ※継続しない痛みは心臓病を疑う。
   
脾の病の肩こり 飲食労倦 湿 痰飲 虚熱 胃内停水(寒性)
   
肺の病の肩こり 外感病の初期 運動不足(気の巡りが悪い)
   
腎の病の肩こり 湿邪 寒邪
  津液の過不足 腎陽の不足 虚熱

※上記の表は全部では無いですが、関与するものたちです。

五蔵と肩こりとの関わりや診断及び治療法について、かなり細かくお話して下さいました。

すべてブログには書けませんが(;^ω^)

大事なことは変動経絡をきちんと把握すること。

後は、「こり」と「心」は密接している。

心の問題が肩こりを作っている。

ストレスの解消することも大事です!!

と、現代社会はストレス社会でもありますので、病因・病理・診断・治療の内容も

”肩こり”と言っても色々な側面から治療につなげていけることを斉藤先生の話で確認ができたと思います♪♪

【研修部第2席】

「私の漢方鍼治療」  長谷川 太郎先生

入会して4年が経ち、入門部・研修部と漢方鍼治療を学んできた長谷川先生。

当会の隅田先生の治療院勤務の後、次のステップを目指し。

現在は整形外科内に併設された治療院勤務で、同僚の現代鍼灸との違いを実感しながら

活躍中。

しかし、更年期障害などの治療では悩むことも多々あるようです。

そこで日々体感する漢方鍼の良さ(睡眠状態の改善など)を更に深めるべく臨床のお話をして下さいました。

丁度研修部の先生方には響くお話だと思います。

勿論壁にもぶち当たることもあるので、今後も皆で切磋琢磨&意見交換していけるよう頑張っていきましょう!!

【研修部第3席】

「選経選穴について」  福田 真弓先生

福田先生は、本格的に治療を始めて3年目。

現在は妊娠を希望される方が来られる職場に勤務中。

最初は気血津液論で治療を行っていたが、症状のない方は難しく感じていたようです。

そこで、尺膚・腹診・脈を診ることを更に深めたようです。

そこで、難経13難・16難・15難を特に参考に治療中。

〇13難

色と脈及び尺膚の皮膚の診断における運用を論ずる。

〇16難

五臓の疾病の脈と証との関係について。

〇15難

四時、四季の平脈・病脈・死脈を論ずる。

13難 脈急なれば、尺の皮膚もまた急なり
顔色や脈  
皮膚・尺膚 脈が急であれば、尺膚の皮膚は緊張して堅い
16難 肝脈を得れば その内傷 臍の左に動悸あり
お腹 これを按ずれば堅くして もしくは痛む
   
  肝の脈が得られたら、その内傷は臍の左に動悸あり
  これを按すと堅くあるいは痛むとしている
15難 益々実にして滑、長竿を循るが如きを病という
脈の状態  
  脈の来方が取り分け堅く、実していて、且つ滑であり
  長い竹竿を撫でているかのようなものは病脈である

※肝を例にとったもののみ記載。

この3つの難を参考にして治療していくと選経選穴の時間が短くなり、導きやすくなったそうです。

後は、不妊治療の43歳の患者さんの体外受精が着床した臨床発表もして下さいました。

【研究部第1席】

「症状が変化する患者さんの治療」  青島 崇裕先生

青島先生の現在の治療に於いて、予後が良くない症例があり悩み中とのことでした。

症例発表と共に参加された先生方とディスカッション(?)のような発表になりました。

他の先生方の考え方、症状が変化することは決して悪いことではないという話をしました。

治療した際痛みの変化や場所の変化は良く出現しますよね。

それは基本悪いことではありません。治る兆しと捉えるか、治療に対して変化が起きたと捉える場合が多いです。

会に所属している先生は、臨床経験の年数が少ない方から何十年も行っている先生も所属しています。

こういう発表があると、臨床経験の年数や経験値の高い先生の臨床のお話も聞けるので

全員が参考になります(‘ω’)ノ☆

【研究部第2席】

「うつ病」  大高 達雄先生

鍼灸治療により身体症状が軽減し、うつ病の症状が改善した症例を何度か経験したそうです。

うつ病は本治においては肝の問題として扱うことが多く、標治は脳へのアプローチを重視するということで督脈を治療に利用。

そこで、今回は大高先生が行っている督脈への標治についての報告をして下さいました。

うつ病は本当に鍼灸治療を受けに来られる方も多いので、大変参考になりました!!

【研究部第3席】

「子宮筋腫と季節に応じた鍼灸治療」 高見 千春先生

今回は高見先生が1年を通して継続して治療をされた症例発表をして下さいました。

<患者さん情報>

40代女性 不妊治療中

(※内容詳細はこちらでは控えておきます。)

〇初診時考察

・激しいストレスに起因する肝熱、瘀血、疏泄作用失調が、脾胃や胸からの熱症状へ波及。

・脾虚肝実証として、熱症状が脾胃や首肩に波及しないように処置。

“本治・標治・お灸”と具体的に治療方法と状態の詳細を書いた資料をもとにお話して下さいました。

高見先生が1年間治療を行い、治療経過はブログ内では細かく書きませんが様々な変化はあったようです。

良い状態になったり、そうでない時もあったりと詳しく治療方法のお話もして下さいました。

一年治療した結果として、

□子宮筋腫を腎癪と診るならば心・心包が旺気する夏、腎が旺気する冬の治療が重要となるため、この時期に上手く熱を捌けなかったことが悔やまれる。

その他、等々。

婦人科疾患も鍼灸治療をお受けになる患者さんもたくさんいますよね。

病理・病態・病証・季節など加味しての考察、選経選穴もしっかりされていました。

現在も治療継続中とのことでしたが、先生ご自身の課題も見つかり今後に期待です(^O^)!!

【研究部第4席】

「肩甲骨内縁の痛み」  平井 貴大先生

今回は先生が1年半に亘り治療したものを発表して下さいました(*’ω’*)!!

初診2017年 4月15日

40代男性会社員

主訴:左肩甲骨内縁の痛み、慢性肩こり、花粉症による鼻水・鼻づまり

脈診:浮・数・実

脈状:左関上が特に堅く、強い

腹診:肝のみどころが熱感あり、下腹部が虚している

西洋医学的な診方→筋肉考察、デスクワークなど考慮

東洋医学的な診方→肝熱(肝実)症状

〇肩甲骨内縁の痛みは、肝実証特有の症状である。

そこで、

75難 考察    
行間(営気の手法) 腎経のしかるべきツボに(衛気の手法)
     
復溜or陰谷(衛気の手法) 行間or曲泉(営気の手法)
     
腎経のしかるべきツボに(営気の手法) 三焦経のツボ(衛気の手法)
     
心包経or心経の榮火穴・兪土穴 腎経のしかるべきツボに(衛気の手法)
  (営気の手法)  

と、あったのですが。

平井先生は治療時にまだこれを取り入れず。

ご自分で診立てた四診により、肝経からの治療をスタート。

本治・標治をしっかり状態を見極めて行ったとのことです。

1年間経過して、肩甲骨内縁の痛み及び花粉症も軽減したとのことでした。

今回は年度末だからか?

全体的にもりだくさんな感じでしたね!!

午後はいつもの実技が行われ、最後に入門&研修部の卒業証書授与が行われました。

平成三十年の研修会は幕を閉じました(●´ω`●)

皆様お疲れさまでした!!!

4月からは平成三十一年度(元号変わりますけどね(;^ω^))が始まります!!!

また来年度もモリモリ頑張っていきましょう!!!

広報部 鈴木 りゑ

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