学術研修・カリキュラム

○ 2019年度学術研修

(1)入門部研修計画  入門部担当 橋上信也

入門部では午前中の座学に『漢方鍼医基礎講座』をベースにした五臓の生理病理や診察法など基本的なものを学んでいきます。

午後の実技でも鍼の持ち方や姿勢の基本から一年で研修部に上がれるよう応用的な研修もしていきたいと思います。

一年間で漢方鍼治療の基礎を身に着けていただけるよう研修していきます。

(2)研修部研修計画 研修部担当 橋詰正人

研修部では、古典鍼灸医学を基礎とする臨床家の在るべき姿を目指し、「学」を習得しながら「術」を磨くことを心がけます。

患者の現す病態や、それらに対応する治療法は多種多様です。

病因・病理・病証から診察・診断をより緻密にし、漢方理論に結び付けて考察していきます。

診察力の向上、特に脈状診を重要な課題とし、「再現性のある治療」を目標に研修を行います。

今年度から新たな仲間が増えます。

互いに切磋琢磨し、自分の「学術」を高めていきましょう。

(3)研究部研修計画  研究部担当 高尾厚至

研究部では昨年に引き続き「季節の中での漢方鍼治療」「陰陽調和の手法」を学術テー、マにします。さらに今年度から「尺膚診」と「子午治療」も研究テーマに加えていきます。

H30年東京夏期研 難経脈状の考察-四診法からのアプローチ-の中で、尺膚診の重要性が打ち出されました。

古典の中では「難経」十三難には顔色・脈状・尺膚の三種診察法を示し、「霊枢」邪気臓腑病形篇では尺膚と脈状は相応する関係に有り、重要な診断法の一つとされています。

それらを臨床活用すべく夏期研にて研修に取り入れ、学習して参りました。

以前から尺膚診は臨床の中で用いられていましたが、主に気血津液の変動を観るものとして行われていました。今回尺膚診で強調したことは「選穴」であります。

尺膚から選穴を導き出すという明確な目的を掲げることで、尺膚診をより繊細な意識で切診することを確立することが出来ました。診断に自信を持つことで治療効果を上げることに直結することは大きな収穫です。夏期研で提案されたことを引き続き学習することで、治療技術向上に繋がることと思われます。

子午治療について

本治、標治とあえて分けるならば、本会は本治法にこだわり追求して参りました。本治法が上手くいけば、すべては解決するとの考え方です。

しかし、ごく一部の先生以外は、実際の臨床では理想どおり運ばないことも多く、それぞれの会員が自分なりの標治法を駆使し対応している現実があります。

そして、その「自分なりの標治法」は研修会の中で語られることはあまりない会の雰囲気もあります。研究ではテキストに掲載されている標治法も再検討し、より良いものへ前進させていきたいと思っています。

『鍼灸大成』には子午針法の源流になったと思われる「相生関係の剛柔配穴は急性症に対する処方」との文言があり、前後の文章から子午針法は子午治療の1つして、難経三十三難の剛柔治療の変法として提出された可能性も有ります。

そういったことから、古典を臨床応用するという本会の理念から外れることないということで、学術テーマとして追求して参ります。

研究部の会員による講義では、(1)上記の研究テーマについて、(2)難経、その他古典からの臨床考察、(3)自身の研究テーマ(自由発表)から選択してもらい、研究発表してもらいます。

外来講演では、4月は日本内経医学会の荒川 緑 先生をお呼びして会員一同の古典読解の力を付けることを目標に「訓点本の読み方のお話」をテーマに講義していただきます。制作中の『難経本義諺解』の中から一つの難を読み進めていく形での講演をお願いしています。

10月外来講師講演は企画しておらず、討論会(内容は未定)を予定しています。

研究部では、新しい刺激を受け入れつつ、自らの研究心を高め臨床に生かすべく努力をしています。

○2019年度 年間カリキュラム

(1)入門部

4月

「第26回漢方鍼医会定期総会」 司会 平井貴大
「外来講師講演 講師:荒川緑先生」 司会:隅田真徳

5月

「漢方医学の基本思想 講師 隅田真徳 司会 橋上信也
実技:軽擦(坐位⇒立位)と姿勢、基本刺鍼講義と実技

6月

「 治療の実際」 講師 谷内孝暢 司会 福島志乃
実技:脉診講義と実技(菽法)

7月

「肝の生理・病理・治療」講師 橋上信也 司会 谷内孝暢
実技:脉診講義と実技2(八祖脈)

8月

第24回 夏期学術研修会 大阪大会

9月

「脾の生理・病理・治療」講師 今村光万 司会 巻田 明宏
実技:腹診と体表観察

10月

「会内検討会 」司会 未定
実技:衛気営気の手法講義と実技

11月

「腎の生理・病理・治療」 講師 福島志乃 司会 新井芙美法
実技:問診

12月

「心・心包の生理・病理・治療」講師 新井芙美法 司会 山口尚文
実技:問診

2月

「病因論」講師 鈴木りゑ 司会 谷内孝暢
実技:お灸治療講義

3月

「脈診」講師 二木清文 司会 福島志乃
実技:総復習

(2)研修部

4月

「第26回漢方鍼医会定期総会」司会 平井貴大
「外来講師講演 講師:荒川緑先生」 司会:隅田真徳

5月

「夏期研大阪大会について」講師 本田滋一    司会:砂生悠江

「 診察法1」 講師 橋詰正人   司会:山手由実

6月

「旺臓以外の季節の治療」講師 高尾厚至   司会:浅井利浩
「三菽(皮毛部)から触れるメリットについて」講師 本田滋一 司会:岡田隆英

7月

「気の思想」講師 橋詰正人 司会:菅谷有美子
「 邪正」 講師 松本敏樹 司会:中條康夫

8月

第24回 夏期学術研修会 大阪大会

9月

「精神疾患」講師 山口尚文 司会:西岡佐江子
「虚実 」講師 荒川雄一郎 司会:山田裕子

10月

午前:実技
午後:「会内検討会」

11月

「婦人科疾患」 講師 松本敏樹   司会:関野玲子
「季節の中の漢方鍼治療(終の気 )」講師 新井敏弘

12月

「消化器疾患」講師 青島崇裕 司会:古川由紀子
「腰の疾患」講師 荒川雄一郎 司会:原田亮

2月

「治療院経営の工夫」講師 新井敏弘 司会:吉田隆俊
「呼吸器疾患 」講師 荒川雄一郎 司会:脇田麻実

3月
部員発表(部員3名) 司会:荒川雄一郎

(3)研究部

4月

「第26回漢方鍼医会定期総会」司会 平井貴大
「外来講師講演 講師:荒川緑先生」 司会:隅田真徳

5月

「夏期研大阪大会について」講師 本田滋一 司会:砂生悠江
「パニック障害について」 講師 斉藤太誉 司会:鈴木りゑ

6月

「旺蔵以外の季節の治療」講師 高尾厚至 司会:浅井利浩
「奇経 」 講師 新井芙美法 司会:岡添貞幸

7月

「陽気を中心とした臨床的難経考察定」講師 斉藤充 司会:青島崇裕
「季節の治療を臨床に取り入れて」 講師 青島 崇裕 司会:斉藤充

8月

第24回 夏期学術研修会 大阪大会

9月

「気圧と季節邪の相関性」 講師 猪上竜剣 司会:中里康明
「強刺激弱刺激」 講師 中里康明 司会:猪上竜剣

10月

午前:実技
午後:「会内検討会」

11月

「婦人科疾患」 講師 松本敏樹 司会:関野玲子

「季節の中の漢方鍼治療(終の気)」講師 新井敏弘 司会:橋上美紀

12月

「時邪を応用した切り分けツールⅡ」講師二木 清文 司会:平井貴大
「銀鍼治療の特性」  講師 新井康弘 司会:高尾厚至

2月

「補瀉法」講師 関野玲子 司会:新井康弘
「五の気、六の気の治療 」講師 巻田 明宏 司会:田村佳津子

3月

治験発表

「 未定 」    小板橋 裕哉 司会:巻田明宏

「服装から診る治療」麻生 由紀子 司会:今村光万

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